彩−aya−2




そして、きちんと無事を確認したい。

あたしは机で突っ伏してるハヤトのとこに歩いた。


「……ハヤト、」


「………あ?」


ハヤトは少し起き上がり、あたしを捕える。


“なんだ? 早く言え”とでも言うかの様な顔を向けて来る。


ってか、絶対心の中で言ってるな。



「………ショウゴな――」


「アヤ! 今日倉庫で何食べたい?? おやつ買ってこ!?」


……どうして?


ねぇ、どうしてなの?



あたしはみんなの…


「行って来いよ! 俺の分も買って来いよー」


「もう! しょーがないね! アヤ、カズマの分まで買ってこう!!」



………みんなの、“仲間”じゃないの?




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