彩−aya−2





「お! よろしくなー」


………どうして教えてくれないの?



どうしてあたしを、


「……行って来い」


突き放すの?



「じゃあ、行こうか! アヤの分奢ってあげるよ!!」


「じゃあ俺も――」


「カズマはダメ! ほら、お金お金♪」


「……チッ。マジでついてねぇー。アヤもそう思うだろ?」


「……」


「……アヤ?」


「……おい、」


……そっか。

なんだ、簡単な事じゃん。



あたしは皆の、仲間じゃなかった――…


それと同時に出たのは、頬に伝わる熱いモノ。




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