ヘタレの恋
そうこうするうちに1週間が過ぎた。

二宮は相変わらずオレを頼ろうとせず、そんな彼女をみかねたオレが手伝うという図式も相変わらずだ。

今日も同じ様に放課後に二人で準備をしていた。

明日から連休が始まる。

合宿は連休明けだ。

一通りの作業を終えて、オレは一息ついた。

「もう終わりだよな。」

「うん。後は本番だけだよ。今日までありがとう。」

そういった二宮の態度に引っかかりを感じた。

根拠は無い。

言ってしまえば勘だ。

「まだ、何か残っているみたいだな。」

「・・・大丈夫。」

思っていた通りの答えが返ってくる。

どうやら何かまだ残っているらしい。



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