I'll give…
私の問いに、
彼はまた固まってしまった。
固まんの好きだな…。
「マジだ…。考えてなかった…。」
……って、えーーーー!!!
おいおい。
何か策があって言い出したんじゃないの?!
「あんた、なんでそんな考えなしなのよ!もっと頭使いなさいよ!」
私もついに本音をぶちまけてしまった。
こんなノー天気だと思わなかった!
彼は私に何度も頭を下げてるけど、
なんにも考えてなさそう…。
ちょっとすごいな、って思ってたところだったのに。
「わかった!まずは、俺ん家来いよ!」
は?
なぜそうなる?
「固まんなって!よし、じゃあ今から行くぞ!」
えっ、ちょっ……
何言い出すの?!
「ちょっと!学校は?!」
「もうサボってんだし、今さらだろ?もう3限過ぎてっし。」
まあ、そうだけど…。
って……
「カバンは?!私、教室なんだけど!」
「あとでダチに届けてもらえばいいだろ?行くぞっ!」
彼はそう言って、私の手を掴み、
走り出した。
強引すぎない…?
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