I'll give…
階段を上り、一番手前にある私の部屋を通り越して、
隣の彼の部屋の前に辿り着いた。
そう言えば、私が彼の部屋に入るの、
これが初…だよね?
本人の許可なしに入っていいものなのか…。
まぁ、碧さんがいいって言ってるんだし、
いいよね。
私は軽く深呼吸してドアノブを回した。
入った瞬間、彼のにおいに包まれて、
彼に抱きしめられているような感覚に陥った。
…って、ダメダメ。
何うっとりしてんのよ。
彼を起こすために来たんだから。
ベッドで黒の布団にくるまっている彼を見つめた。
全然起きる気配ないし…。
アラームとかつけてないの?
< 33 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop