I'll give…
学校に着いて上履きに履き替えていると、後ろから元気な声で呼ばれた。
「こーまち!おっはよー♪相変わらず美人ですねぇ。」
ふざけながら私の腕を肘でつつくこの子が、私が唯一学校で話す親友、
畑野未羽子 ハタノ ミワコ。
「未羽子、おはよう。」
他の女の子は私のことをあんまり良く思っていないみたいでよく睨まれるんだけど、
未羽子は違う。
未羽子は明るくて元気で、
誰とでも仲良くなれる私とは正反対の女の子。
人見知りの私に声をかけてくれて、
友達になった。
未羽子がいなければ、
私は一匹狼だったはずだ。
だから、未羽子には感謝してもしきれない。
ありがとう、未羽子…
そんな思いを込めて笑顔を見せた。
途端に顔を赤くする未羽子。
ど、どした…?
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