I'll give…
さてと、帰るか…。
あ、化粧水切らしてるんだった。
買いに行かなきゃ。
私は化粧水を買うために、
家とは逆方向の駅前へ向かった。
駅前にある薬局でお目当ての化粧水をゲット。
これがないと、肌がカッサカサになるんだよねー…。
よし、今度こそ帰ろう。
そう思って、家の方向に足を踏み出した時、ふと声をかけられた。
「あ、お前…この前の…?」
聞き覚えのある声だなと思って振り向くと、声の主は先日私が寝たしつこい男だった。
げ……なんでこんなとこで会っちゃうのよーっ!
「なんですか?私、急いでるんですけど。」
早くこの男の前から消え去りたかった私は、
この前のように冷たくあしらった。
「冷てー。これでも、一度は寝た仲だろ?」
「ちょっ…そんなこと大きな声で言わないで!」
男はニヤリと笑った。
その瞬間、私の背中には冷たい汗が流れた。
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