I'll give…
「乾さん…だよね。ちょっといい?」
頬杖をついていた手を顎から外してその子を見た。
茶色の髪をゆるく巻いて、
メイクもバッチリした今時の女の子。
同じクラスじゃないみたいだけど…
よくわからなかったが、
私は言われるがまま、
その子に着いて行くことにした。
連れて来られたのは薄暗い階段下。
そこには用具倉庫もあって、
少しほこりっぽい。
私は眉をしかめたが、
女の子はもっと眉をしかめていた。
今にも私を殺しそうな目。
私は恐くなって身震いした。
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