I'll give…
私、何してたんだろ…。
なんで、泣いてたんだろ…。
なんで、『独り』になると涙が出たんだろ…。
「小町ちゃん。今日、千草はどうしたの?いつも一緒に帰って来てたのに。」
碧さんは綺麗な笑顔で私に聞いた。
そうだ、千草…。
私が泣いたのは。涙を流したのは。
『千草』がいないからだ。
「私…千草が隣にいないと、ダメみたいです…。」
私は、俯きながら、
でもはっきりと、
碧さんに告げた。
「そう。じゃあ、今から行って来なさい。千草を迎えに行ってあげて?」
碧さんは私を立たせると、
背中を押しながら玄関へ追いやった。
「今の気持ち、しっかり千草にぶつけてくるのよ!」
碧さん…。
私はその言葉を心にしまい、
玄関の扉を開けた。
「行ってきます!!」
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