17番と33番 story2
その日の帰りは雨が降った
部活が終わって
皆と別れて
1人になった時だった
なんとなくさみしくなって
帰り道にある小さな川を
ずっと見てたの
見てたって言うよりは
ボーっとしてただけなんだけど
そのままどのくらい
時間がたったんだろう
後ろから男子の声がして
振り向いたら
ナオだった
慌てて川を渡って
反対側を歩いた
ナオの家は川の向こう側だから
こっちに渡ってくることは
ないと思ったから