AZZURRO

砂の帝国アレクサ

バサッ…バサッ…



翼が羽ばたく音だけが
雪乃の耳を支配していた




…どれくらいたったのだろう



ブレイクに抱かれて
星の輝く夜空を飛んでから
ずいぶん経った様に感じる


街の明かりも消え
眼下には真っ黒な森が広がっていた


このまま飛び下りれば
逃げられるかな?


カイルまで歩いて帰れるかな?



なんて
雪乃の考えがよぎった時
眼下の景色が一変した


「!!?」

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