AZZURRO
翌朝

やってきた侍女に促されるままに
雪乃は湯浴びをし
服を着替えた


着替えた服は
引きずる様なマキシ丈ワンピース

肌の露出が極めて少ないように
さらに
頭からストールを巻かれた


「あの…。
少し暑いんですけど。」


昨夜は感じなかったが
明らかにアルヴェス帝国と比べて
気温が高く感じる


雪乃は
額ににじんだ汗をぬぐった


「申し訳ありません。
殿下から肌を傷つけないように。と
申しつかっておりますので…。」


「肌を傷つける?」


怪我のことかな?

象牙色の肌はめずらしいから?


それとも…
皮をはいで売り飛ばす…とか?


浮かんだ考えに
一気に汗がひいた
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