AZZURRO
「中に入ろう。
これ以上は、ショールをかぶっているとはいえ
お前の肌がもたない。」



ブレイクはそのまま建物の中に戻る

すると
急激に気温は下がり
心地よい涼しさを感じることができる


「どうだ?
ショールがあってよかっただろう?」


「……。」


素直に答える事が出来ず
雪乃は首を縦に振った


ブレイクは
鼻で笑うとそのまま広間を抜けて
自室の大きなクッションの上に雪乃を降ろした


「何か飲むか?」


「…。」


本当は喉が渇いていたが雪乃は
何も返事をせずに顔をそむけた


「おい…
そのまま何も話さないつもりなら
今ここでお前を
メチャクチャになるまで抱くぞ?」


急に低く冷たくなった声
気が付いた時にはすでに遅く


ふかふかのクッション深くに
雪乃は組み敷かれていた








< 131 / 319 >

この作品をシェア

pagetop