AZZURRO
ハビエルは少し驚いたように
一瞬目を大きく開いたが

すぐに
いつもの顔に戻った


「はい。
殿下は火を操る事が出来ます。
その力は皇族でも選ばれたお方にしか
存在しない。

あの漆黒の翼がその証拠です。」



やっぱり…


雪乃の中で
ひとつひとつ
この世界の謎が解けていく


「そうなんですか。

あ、あと
ずっと部屋似るのも退屈なので
本とか…何か読みものがあれば
お借りしたいのですが…?」


「…そうですね。
では
宮殿内に図書室がありますので
そちらに行かれてはどうでしょうか?

後ほど侍女に案内させましょう。」


失礼します。
と一礼して
ハビエルとバルデムは帰って行った
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