AZZURRO
「殿下…これ以上の横暴は…
流石に見逃すことはできませんよ。」


ハビエルが
執務室に素に腰掛け
深くため息をついたブレイクに声をかける


「わかっている。
皇后の横暴は最近特に目に余る。

皇帝陛下の勅命のおかげで止められているが
これ以上は…厳しいかもしれん。」



「ではやはり
皇后陛下には失脚していただくしか…。」


ハビエルが
その穏やかな顔に影を落とす


「ああ。
予定よりも少し早めに動こう。
皆にそれを伝えてくれ。」


「御意。」


「あぁ、アレはどうだ?」


「姫君は自室と図書室を
往復する日々を過ごしておいでです。」


ハビエルは半ばあきれたように話す

だが
ブレイクは対照的にどこか楽しそうだった
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