AZZURRO
着せられたのは
カビ臭い汚れたひざ丈のキュロットだった


しかも
鎖の付いた足枷を付けられる


キレイに侍女に整えられた髪は
また徐々によってボサボサにされ

また
頭からストールをかぶせたれた



「なんでこんなカッコ…。」



「お前は捕虜だからな。
いいか
これから外に出たら
一言も話さず、ただ立っていろ。

逃げようと思うな?

約束を守れなければ生きたままエイル川に沈めてやる。」



耳に響いた酷く冷血で恐ろしい声に
雪乃はただ頷いた



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