AZZURRO
「ひでぇことしやがる。」


「一体誰がこんな事…。」


「皇后陛下じゃないか?」


どこからともなく
声が上がった


しかし

その声に雪乃は聞きおぼえがあった


声の主を見ると
民の姿をしたパルトだった


「そうか!
あの非情な独裁者ならやりかねない。」


「戦争なんかになったら
俺たちをどうするつもりなんだ?!」


「俺たちを使い捨てにして
領土を拡大して
自分だけ緑豊かな土地で暮らすつもりなんじゃないか?」


次々に
皇后を非難する声が上がる


「噂じゃ
皇后陛下は増税を命令したらしい!
ブレイク様が止めてくれなかったら…」


すごい…

気が付けば
集まった
数百の民衆から皇后に対する避難や不満が溢れていた
< 154 / 319 >

この作品をシェア

pagetop