AZZURRO
「じゃあ…
全ては計画のうちなんだ。」


固い決意の見える
ブレイクの横顔に雪乃は少し安心した


「ああ。
だが…お前を攫う事になったのは
計算違いだった。」


「え?」


「本来なら
お前は私の元に来るはずだった…。」


ゆっくりと重なった視線
ブレイクの金色の瞳に影が落ちる


私は
ブレイクのところに来るはずだった…?


『異世界からの姫』

ブレイクの言葉を思い出し
雪乃はハッとした


「そうだ…。
どうして
私が異世界から来たと知っていたの?!」


ズイッとブレイクに詰め寄った




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