AZZURRO
『誰からも必要とされてない』


『生きる意味さえわからない』



それは
あの時雪乃が強く思ったこと


その強い思いが
同じ思いを抱いてたブレイクとシンクロしたんだ


孤独


悲しみ


寂しさ



恐怖


ブレイクの気持ちが

自分の思いと重なって


雪乃の瞼から涙があふれた



「…なぜ…泣く?」

ブレイクがそっとその涙をすくう

「あなたが…泣けないから…。」


「同情か…?」


あぁ…私もこんな風に思った事があった

クリス様の事がわからなくて…

あの温かい手が少し怖くて…

こんな風に悩んだ事があった


< 187 / 319 >

この作品をシェア

pagetop