AZZURRO
「幸い
ここは首都の外れ。王宮とは反対側にある。
それに、俺の宮とわかっていて
民衆が押し入る事もあるまい。」


ブレイクは雪乃のもとによると
その体を掻き抱いた


「ちょっ!!?」

抵抗する雪乃を気にもせずブレイクは力を込める
そして
何も言う事なくブレイクは雪乃を解放して

その場を去った



ブレイクに触れられたところが燃えるように熱く
なんだか
切なく


雪乃の胸に残った



遠くなる背中を見ながら雪乃は心の中で思う


いままでありがとう
さよなら


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