AZZURRO
とたんにクリスの顔が曇っていく
せっかく手に戻した愛おしい娘
また突然消えてしまうのか…?
今度は私の手の届かない遠い世界へと…
そんなクリスの表情を見て
ジャンは大きくため息を吐いた
「まずはユキノ様がこの世界にいらした
原因を解明しましょう。
そして
いまだユキノ様を狙う者の素情も不明です。
こちらにも十分注意を払って
置かなくては…。
…もし…
ユキノ様の器量と気質が認められ
クリス様のお気持ちが変わりなければ
ユキノ様をクリス様の正妃として…
認めましょう。」
苦虫を噛みつぶしたように言うジャンを見て
クリスは満足げに頷いた
「お前が側近でよかったよ。」
「…恐れ入ります。
…仕事は減りませんからね?」
ハハハっとクリスの笑い声が高い空に吸い込まれた
ここ数週間
見ることがでいなかったクリスの笑顔に
ジャンは頬を緩め
他の家臣たちも安堵した
ただ一人
雪乃は
そんな様子も知ることなく
遠くに見えるカイルの城壁に心を躍らせていた
せっかく手に戻した愛おしい娘
また突然消えてしまうのか…?
今度は私の手の届かない遠い世界へと…
そんなクリスの表情を見て
ジャンは大きくため息を吐いた
「まずはユキノ様がこの世界にいらした
原因を解明しましょう。
そして
いまだユキノ様を狙う者の素情も不明です。
こちらにも十分注意を払って
置かなくては…。
…もし…
ユキノ様の器量と気質が認められ
クリス様のお気持ちが変わりなければ
ユキノ様をクリス様の正妃として…
認めましょう。」
苦虫を噛みつぶしたように言うジャンを見て
クリスは満足げに頷いた
「お前が側近でよかったよ。」
「…恐れ入ります。
…仕事は減りませんからね?」
ハハハっとクリスの笑い声が高い空に吸い込まれた
ここ数週間
見ることがでいなかったクリスの笑顔に
ジャンは頬を緩め
他の家臣たちも安堵した
ただ一人
雪乃は
そんな様子も知ることなく
遠くに見えるカイルの城壁に心を躍らせていた