AZZURRO
翌日
皇帝陛下に謁見を賜る
相変わらず凛々しいその姿に
雪乃は腰が引けてしまった
クリスは深く頭を下げる
「今回は身勝手な行動をと言ってしまい
申し訳ありませんでした。」
「…まったくだ。」
ため息交じりに言った皇帝陛下の声の低さに
雪乃はビクッと体を震わせた
「しかしながら
それによって、アレクサ帝国の内部情報や
皇室の変化など
実に有効な資料が上がってきているのも事実。
まぁ…今回はそれに免じて
目をつむろう。」
フッと微笑んだ皇帝陛下
「ありがとうございます。」
クリスが頭を下げるのと一緒に
雪乃も深く頭を下げた
「ユキノ…。」
「は、はい!」
突然皇帝陛下に呼ばれて背筋を正す
「ブレイクに攫われるとき
自ら進んで
カヴァリとの身代わりを
申し出てくれたそうだな…。」
「…。」
「ありがとう。
皇帝ではなく、子を持つ一人の父として
心から礼を言う。」
その姿に完全に恐縮してしまった雪乃は
深く頭を下げた
「い、いえ。こちらこそ
ありがとうございました。」
皇帝陛下に謁見を賜る
相変わらず凛々しいその姿に
雪乃は腰が引けてしまった
クリスは深く頭を下げる
「今回は身勝手な行動をと言ってしまい
申し訳ありませんでした。」
「…まったくだ。」
ため息交じりに言った皇帝陛下の声の低さに
雪乃はビクッと体を震わせた
「しかしながら
それによって、アレクサ帝国の内部情報や
皇室の変化など
実に有効な資料が上がってきているのも事実。
まぁ…今回はそれに免じて
目をつむろう。」
フッと微笑んだ皇帝陛下
「ありがとうございます。」
クリスが頭を下げるのと一緒に
雪乃も深く頭を下げた
「ユキノ…。」
「は、はい!」
突然皇帝陛下に呼ばれて背筋を正す
「ブレイクに攫われるとき
自ら進んで
カヴァリとの身代わりを
申し出てくれたそうだな…。」
「…。」
「ありがとう。
皇帝ではなく、子を持つ一人の父として
心から礼を言う。」
その姿に完全に恐縮してしまった雪乃は
深く頭を下げた
「い、いえ。こちらこそ
ありがとうございました。」