AZZURRO
流れるような風に
ストールを広げて優雅に舞っている女神
草原に座り花をめでる女神
日差しの手を伸ばし天を仰ぐ女神
水甕をもって湖の上で水浴びをする女神
上から順番に目で追って行き
最後にクリスを見上げると
雪乃の中の答えを感じたクリスは
満足げに頷いた
「この女神たちは
カイルを守り、導き
民を愛してくれる。
いわば、カイルの民全ての味方なのだ。」
クリスの手が
ゆっくりと雪乃の背中を押した
「誰にも言えない事や
言いたくない事…辛い時や悲しい時は
女神たちに話を聞いてもらうといい。
彼女たちは
誰ひとり身捨てないし
いつも変わらずここにいてくれる。」
雪乃は女神の彫刻を見上げる
優しい笑みを携えた
神々しくも親近感を感じる四人の女神が
雪乃を見つめていた
「ユキノ…
そなたを苦しめる物はなにか
私にはわからない。
だが
ユキノが異世界の事で苦しみ
傷ついているのを見るのは耐えられない。」
藍色の瞳が
少しゆがんだ
ストールを広げて優雅に舞っている女神
草原に座り花をめでる女神
日差しの手を伸ばし天を仰ぐ女神
水甕をもって湖の上で水浴びをする女神
上から順番に目で追って行き
最後にクリスを見上げると
雪乃の中の答えを感じたクリスは
満足げに頷いた
「この女神たちは
カイルを守り、導き
民を愛してくれる。
いわば、カイルの民全ての味方なのだ。」
クリスの手が
ゆっくりと雪乃の背中を押した
「誰にも言えない事や
言いたくない事…辛い時や悲しい時は
女神たちに話を聞いてもらうといい。
彼女たちは
誰ひとり身捨てないし
いつも変わらずここにいてくれる。」
雪乃は女神の彫刻を見上げる
優しい笑みを携えた
神々しくも親近感を感じる四人の女神が
雪乃を見つめていた
「ユキノ…
そなたを苦しめる物はなにか
私にはわからない。
だが
ユキノが異世界の事で苦しみ
傷ついているのを見るのは耐えられない。」
藍色の瞳が
少しゆがんだ