AZZURRO
「あぁ、すまない。
笑いすぎてしまったな…気を悪くしたなら謝ろう。」


そして
男は軽く頭を下げると
雪乃に向かい合った


「私の名は
アルヴェス帝国第二皇子。クリス・ムラドだ。」



アルヴェス帝国第二皇子!?

帝国第二皇子!?


天使じゃなくて
…皇子様!?


クリスの言葉に雪乃は呆然と立ち尽くしていた



「しかし…私を知らないとなれば、お前はやはり他国の者か。

お前、名は?
国はどこだ?」



名前…



皇子様なんだし
一応きちんと名乗った方がいいよね



雪乃はゆっくりクリスの前に跪いた


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