AZZURRO
「…兄上。」
どこか控えめな
それでも
聞き覚えのある声
「カヴァリ様!」
立っていたのは肩のあたりまで伸びる金髪が
眩しい第三皇子カヴァリ・ムラドだった
カヴァリは兄と雪乃の体勢に
少し頬を赤らめつつも
ゆっくりと歩み寄る
クリスはやっと雪乃を開放した
「お久しぶりです。」
雪乃が挨拶をすると
カヴァリは嬉しそうに頷く
「…元気そうでよかった。
本当は帰国後すぐにで
お詫びに行こうと思っていたんだ。」
「お詫び?」
「僕のせいで
ユキノを危険な目にあわせてしまった。
本当に申し訳なかった。」
深々と頭を下げるカヴァリ
「そして
兄上にも重ね重ねお詫び申し上げます。」
「カヴァリ様…。
どうか頭をあげてください。
アレは誰も悪くなんかない。誰のせいでもないです。
私がクリス様にお願いして
ブレイクの元に行ったんです。
それに
今はこうして帰ってこれました。
だから、どうかもう気にしないでください。」
「ユキノ…。」
雪乃の言葉にゆっくり頭を上げるカヴァリ
ふわっとほほ笑んだ雪乃の顔を見て
カヴァリもつられるように微笑んだ
どこか控えめな
それでも
聞き覚えのある声
「カヴァリ様!」
立っていたのは肩のあたりまで伸びる金髪が
眩しい第三皇子カヴァリ・ムラドだった
カヴァリは兄と雪乃の体勢に
少し頬を赤らめつつも
ゆっくりと歩み寄る
クリスはやっと雪乃を開放した
「お久しぶりです。」
雪乃が挨拶をすると
カヴァリは嬉しそうに頷く
「…元気そうでよかった。
本当は帰国後すぐにで
お詫びに行こうと思っていたんだ。」
「お詫び?」
「僕のせいで
ユキノを危険な目にあわせてしまった。
本当に申し訳なかった。」
深々と頭を下げるカヴァリ
「そして
兄上にも重ね重ねお詫び申し上げます。」
「カヴァリ様…。
どうか頭をあげてください。
アレは誰も悪くなんかない。誰のせいでもないです。
私がクリス様にお願いして
ブレイクの元に行ったんです。
それに
今はこうして帰ってこれました。
だから、どうかもう気にしないでください。」
「ユキノ…。」
雪乃の言葉にゆっくり頭を上げるカヴァリ
ふわっとほほ笑んだ雪乃の顔を見て
カヴァリもつられるように微笑んだ