AZZURRO
う…ん…?
あれ?私…
意識がはっきりしてきた雪乃は
ゆっくりと瞼を開ける
一番に感じるのは
焦げ臭いにおいと
黒くすすけた壁
元は白い土壁だったのだろう
所々は未だに白く
装飾が残っている
そして
半分崩れ落ちた天井からは
月明かりが差し込んで
室内を明るく照らしていた
辺りを見回そうと首を回した時
頭に激痛が走った
痛っ!!?
…そう言えば
さっき殴られたんだ
そして
手足は未だに麻痺して動かず
それでもご丁寧に
ロープで後ろ手に縛られ
柱に固定されていた
ここはどこだろう…
わかるのは
古い廃墟の一角で
今は私一人ってこと…
雪乃はしびれてる手足を
なんとか動かそうと試みるが
手は微かに震えるだけで力が入らない
もうっ!
苛立ちと焦りが
余計に雪乃の不安を駆り立てた
口に噛まされている
ロープが口角に食い込んでいるのか
血の鉄くさい味が口腔内に広がる
あれ?私…
意識がはっきりしてきた雪乃は
ゆっくりと瞼を開ける
一番に感じるのは
焦げ臭いにおいと
黒くすすけた壁
元は白い土壁だったのだろう
所々は未だに白く
装飾が残っている
そして
半分崩れ落ちた天井からは
月明かりが差し込んで
室内を明るく照らしていた
辺りを見回そうと首を回した時
頭に激痛が走った
痛っ!!?
…そう言えば
さっき殴られたんだ
そして
手足は未だに麻痺して動かず
それでもご丁寧に
ロープで後ろ手に縛られ
柱に固定されていた
ここはどこだろう…
わかるのは
古い廃墟の一角で
今は私一人ってこと…
雪乃はしびれてる手足を
なんとか動かそうと試みるが
手は微かに震えるだけで力が入らない
もうっ!
苛立ちと焦りが
余計に雪乃の不安を駆り立てた
口に噛まされている
ロープが口角に食い込んでいるのか
血の鉄くさい味が口腔内に広がる