AZZURRO
皇后の祝賀会も
お開きの時間となり
各国の要人や貴族たちが広間を後にする中
クリスは
帰宅しようと出口に向かったアメリアに
声をかけた
「アメリア。」
思いがけないクリスの登場に
アメリアは一気に気分が上昇する
「クリス様!」
「少し二人で話をしたいのだが
よいか?」
酷く優しく、極上の笑顔で問いかけると
アメリアは嬉しそうに頬を染めて頷いた
そして
クリスに促されるまま
誰もいない
月明かりに照らされたバルコニーまで
やってきた
「嬉しいですわ。
このように、
クリス様からお声をかけて戴くなんて。」
「…。」
「婚姻のお話し以降
お会いする機会も少なくなってしまい
私…とても寂しかったです。」
涙を含んだような
甘い声
碧眼の美しい瞳を潤ませて
上目遣いに見つめてくる
無駄に胸元を強調したドレスは
気品よりも汚さを感じて
クリスは顔をしかめる
「話とは…ユキノの事だ。」
「え?
…ユキノ様?」
クリスの口から出た思いもかけない言葉に
アメリアは表情を曇らせた
お開きの時間となり
各国の要人や貴族たちが広間を後にする中
クリスは
帰宅しようと出口に向かったアメリアに
声をかけた
「アメリア。」
思いがけないクリスの登場に
アメリアは一気に気分が上昇する
「クリス様!」
「少し二人で話をしたいのだが
よいか?」
酷く優しく、極上の笑顔で問いかけると
アメリアは嬉しそうに頬を染めて頷いた
そして
クリスに促されるまま
誰もいない
月明かりに照らされたバルコニーまで
やってきた
「嬉しいですわ。
このように、
クリス様からお声をかけて戴くなんて。」
「…。」
「婚姻のお話し以降
お会いする機会も少なくなってしまい
私…とても寂しかったです。」
涙を含んだような
甘い声
碧眼の美しい瞳を潤ませて
上目遣いに見つめてくる
無駄に胸元を強調したドレスは
気品よりも汚さを感じて
クリスは顔をしかめる
「話とは…ユキノの事だ。」
「え?
…ユキノ様?」
クリスの口から出た思いもかけない言葉に
アメリアは表情を曇らせた