AZZURRO
「はっ!」
男が素早く
マリモに切りかかる
マリモはさっと身をひるがえすと
前足で男の肩を引っ掻いた
「くっ!」
男の肩に鮮血がにじむ
男は諦める事なく
マリモに剣を振り上げる
しかし
一瞬早くマリモが男の鳩尾に
頭から突進し
男はその衝撃に耐えきれず
後ろに倒れ込み
剣は弧を掻いて宙を飛び
小柄な男の足元に突き刺さった
「ひぃぃ!!」
マリモは
素早く倒れた男に跨り
両肩と両ひざをしっかりと
自分の四肢で抑え込んだ
そして
威嚇するように
鋭いきばをむける
「くそっ!
殺すなら殺せ!!」
「そうはいきませんよ。」
悔しげに叫んだ男の声とは
対照的に
嫌味なほど冷静な声が辺りに響いた
ガサガサと
林の中から出てきたのは
ジャンとポール、ゴルチェ
そして
その後ろにクリスの私兵が続いていた
あっという間に
男たちは取り囲まれ
雪乃はただその光景を見ているだけだった
男が素早く
マリモに切りかかる
マリモはさっと身をひるがえすと
前足で男の肩を引っ掻いた
「くっ!」
男の肩に鮮血がにじむ
男は諦める事なく
マリモに剣を振り上げる
しかし
一瞬早くマリモが男の鳩尾に
頭から突進し
男はその衝撃に耐えきれず
後ろに倒れ込み
剣は弧を掻いて宙を飛び
小柄な男の足元に突き刺さった
「ひぃぃ!!」
マリモは
素早く倒れた男に跨り
両肩と両ひざをしっかりと
自分の四肢で抑え込んだ
そして
威嚇するように
鋭いきばをむける
「くそっ!
殺すなら殺せ!!」
「そうはいきませんよ。」
悔しげに叫んだ男の声とは
対照的に
嫌味なほど冷静な声が辺りに響いた
ガサガサと
林の中から出てきたのは
ジャンとポール、ゴルチェ
そして
その後ろにクリスの私兵が続いていた
あっという間に
男たちは取り囲まれ
雪乃はただその光景を見ているだけだった