AZZURRO
「マンション?」

「28階建ての四角い建物です。
私の世界では一般的で…
広さは、この食堂くらいのワンルームで
一人で暮らしてました。」


「一人かですか…。
ご両親は?」

ジャンの質問に
雪乃は顔を伏せる


「すみません。
これ以上はちょっと…。」


そいして
消え入るような声で言うと

そのまま食堂を出て行った


「あ!
ユキノ様…?!」


慌てて追いかけようとするジャンを
クリスが引き止める
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