AZZURRO
「皇帝陛下…
本日は紹介したい娘がおります。」


「ほう?」


きたっぁぁぁぁ!!

雪乃の鼓動が一気に早まる

「ユキノ…。
大丈夫だから。」


クリスの優しい声が
ユキノの背中を後押しする

「…ユキノと申します。

このような機会をただき
恭悦至極にごさいます。

どうぞ
よろしくおねがいいたします。」


高く凛とした声が謁見の間に響いた

「ほう…。
珍しい肌の色だな。
姿かたちもこの辺のものとは違うようだ…。」


「ユキノは
遠い東亡国より参りました。

帰るところが無いというので
私が召し抱えました。」

メシ抱える?

どういう意味??

よくわからない雪乃だったが
クリスに合わせて頷いた
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