AZZURRO
「し、しかし…
世話はどうなさるおつもりですか?」


「私がします。
食事も排泄も私が責任をもって世話をします。
迷惑はかけませんので…。

お願いします。」



深く頭を下げる
雪乃を見ても
ポールの意志はなかなか曲がらなかった

今は赤ごと言えど獅子は獅子
成長すれば
それなりの危険を伴う事になる

それを
こんな箱入りの姫君に任せられるのか…?

ポールが返答を悩んでいると


「何をしている?」


クリスがやってきた

傍には
もちろんジャンが控えている
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