一番前が特等席。
どきどきの山の学習






「2人だけの秘密…かあ〜!」






思い出すと顔がにやけてしまうあの甘い言葉






「な〜ににやにやしてんの?和葉ちゃん?」




つい嬉しすぎて口に出してた




「ん?いやにやにやなんて…」






まさか聞かれてた?






「なんとかの秘密とか言ってた?」





「そんなこといった〜?」







華にも言ってないのに翔君なんて絶対言えない





それに先生との恋なんてどうせ反対されちゃう







反対されてあきらめられるほどの気持ちじゃないけど…






やっぱり反対されるのは不安





「お〜いお前ら遅いぞ!早く荷物置いて集合しろよ〜!」





どきん、どきんー…






先生をみるたび心臓のスピードが速くなって






顔がぶあ〜って熱くなる






「小松!ぼ〜っとすんなよ〜?次は飯だからな」






名前を呼ばれた





どくん。






微笑んでくれた




どくん。







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