一番前が特等席。






“かわいいな”








頭の中で何度も繰り返す





「お前かわいいな〜」







こんな事言われたら誰だって恋に落ちちゃうんじゃないの?







先生は平気で言ったけど心臓爆発するくらい嬉しい








「どした?照れてんの?」






もう限界なんだけどー…






先生もしかして気づいてる?







「近い…です」





離れてほしいわけじゃないけど、このままじゃ会話になんない






「小松って誰とでもこんなに赤くなんの?」






なんて答えればいいんだろう






先生だからです。なんて言えないし、そうです。って言うのも…





「そんなことない時もあるしそうなのかも…」







意味わかんない





自分で変な事言っちゃった





「ぶっ!どっちだよ」






先生は笑いながらまたお弁当を食べ始めた








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