一番前が特等席。





こんなに幸せで大丈夫なのかな






先生に片想いってもっとどろっどろだと思ってたけど…





今のところどろどろなんてことないし、毎日きゅんきゅんしてる






「和葉〜!部屋戻ろ?まだ荷物整理できてないし…」





「あ、うん…ちょっとまって」







もう少し先生と一緒にいたかったな…






「じゃ〜な!またあとで」



先生は手を振ってくれた






「ねえ和葉。あのさ、もしかして和葉って伊藤先生のこと…」









「え!?いや、何?」






華気づいたのかな




そりゃ気づくか







「好きとか?」







やっぱり気づいたんだよね





親友なのに黙ってる方がおかしい





「ごめんね華。ずっと黙ってて…反対されるんじゃないかって不安だったの。入学式から先生のこと好きだった」





親友なのに何も言われないのは傷つくよね




「気づかないって思った?って言っても今日気づいたんだけどね。でも!私は和葉のこと応援するよ?」





華ごめんね






少しでも迷ったのがおかしかった




「華〜だいすき!」





「私も〜!」





部屋の中で抱き合いながらぐるぐる回った




やっぱり安心する





これからは相談も嬉しい事も華に全部言えるって思うとすごい嬉しい









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