一番前が特等席。





「ごちそうさまでした」





結局最後まで真っ赤だった






とくに話したわけでもないけどやっぱり目が合うだけで反応しちゃう






「華〜大丈夫?」






帰りのバスの中でも華はひたすらぼーっとしてた





「翔と間接キス…したんだよね?どうしよう」






学校に到着して帰るとき、やっと華が話した







「きっと翔は何も考えずにやったんだと思うんだけど…わたしにとっては本当にやばぃ」






話すってより独り言みたいにぼそぼそ同じようなことを繰り返しているうちに華と別れた







あれで翔くんが少しでも意識してくれたらな









彼女がいるっていうのはどうしようもないかもしれないけど









片思いは自由だもん








振り向かせるのは華の腕次第だよ







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