一番前が特等席。






「ぶ、何固まってんだよ。嘘に決まってんだろ?そんなもんお前に運ばせねーよ。山学に持ってく俺の荷物!パンツとか入ってんぞ〜!」








「……」






「あ、ごめん怒った?」






嘘?


彼女は?







「えっと…、怒ってなんてないです!ちょっとびっくりしただけです…」





「パンツに?」






「は?」



鈍い?





それともわざと?





「え、いやそうじゃないですけどー…」






「何にびっくり?」





先生は他の荷物を運びながら不思議そうに聞いてくる




気づいてるでしょ絶対







きっと慣れてるんだと思う





こういう話は自然に流すような反応を知ってるんじゃない?








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