一番前が特等席。





佐藤先輩は三組











佐藤先輩がくる前にも女バスの先輩がたくさん話しかけてくれた













部活でなかなか上手くできない私を優しく教えてくれた先輩













試合でシュートをきめるかっこいい先輩














夏の大会で悔し涙を流した先輩











部活の思い出や先輩たちの姿を思い出す









何度も何度もあんなプレーをしたい、あんな先輩になりたいって思った










そんな先輩たちがどんどん離れていってしまう











「手紙ありがとう…かーずーはちゃん!」










「先輩!またメールしてくださいね」









「俺は毎日デートで忙しいからな〜気が向いたらしてやるよ!元気でな」








最後の会話










最後って大げさだけど、学校で話せるのは最後








佐藤先輩は私の永遠の憧れ









先輩の大きな後ろ姿を見ながらまた涙が流れた







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