遠く離れた君へ
遠く離れた君へ
雨は全てを忘れさせてくれる?

全てを、洗い流してくれる??

そんなことあるわけない。




――――1年前、


あたしは彼に出会った。


―――『離してやれよ。』

ナンパされてるところを
助けてくれたその人は、


茶色の綺麗にセットされたな髪
黒く、真っ直ぐな瞳
耳にすんなり入ってくる心地好い声

なにもかもが整ったその人に、あたしは、



―――恋をしたんだ。



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