遠く離れた君へ
「煉のお葬式の時、朔兄言ったよね。煉はあたしの心の中で生きてるって。」
「ああ。」
「煉はさ、今なにを思ってるかな。今もまだあたしの心の中にいるのかな。
それとも、上から見守っていてくれてるのかな。」
「んー。こうゆう時煉なら、こう言うんじゃね?」
煉、なら・・・?
――――『俺はずっとお前のそばにいる。俺にはお前だけ、俺にはお前しか見えねえ、っつったろ?』
「・・ってな。」
そう言ってあたしの頭を撫でた朔兄は
煉に似ていた
ううん
煉そのもののように見えた