*片翼の天使*

「なにそれぇ~。
ってか朝の王子じゃん。
なんかさぁ~あの王子見たことある気がするんだよねぇ……だれだっけ?
まぁいっか! ナズナ友達出来た? 」


トモカは、考え込む仕草をした。


「いや。ってかめんどくせ~し。
別に一人でも……」

いい。一人の方が楽だ。

「だめ! またそんなこと言って。
私の従兄弟のユウナが2組にいるからなんかあったら頼っていいよ! 」


ユウナって誰だよ?
ってか、そこまで、あたしは心配なのか……子供じゃあるまいし。

「……トモカはあたしの保護者か! 」


「だって、ナズナの性格上こうでもしないと、絶対1人で居るもん。
じゃあまた帰りねぇ~! 」



トモカは、嵐のように去っていった。
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