*片翼の天使*
3rd開始。
波に乗っている国際華亜羅高校は、勢いがあった。
この流れを止めないと……。
ミカ先輩からパスをもらったあたしは、ありえない場所からシュートを決めた。
「………まじかよ」
……よし。敵はあたしのスピードについてこれてない。
どんどんシュート決めてやる!
試合をしているうちに、なんだかんだ言っていたミカ先輩との連携もとれてきた。
3rd終了!
聖蘭高校48点
国際華亜羅高校59点
すごい勢いで追い上げている聖蘭高校であったが、なかなか差が縮まらず……厳しい状況だった。
「さっきは悪かった。次も、よろしく頼む」
ミカ先輩が、あたしの肩を軽く叩き真剣な表情で呟いた。
「当たり前です! 」
あたしが力強く言う。
「うん! 」
「頑張ろ! 」
「行くぞ! 」
みんな一致団結し、気合いを入れる。