冬の足跡
「そっか。ならよかった!ごめんね?ありがとう!」
そう言って、私は足早に家の中へと入った。

せっかく送ってくれたのに、失礼だったな。
って、かなり落ち込んでしまう。
真琴、ごめん。
私、自分勝手だよね。

でも、胸が苦しいよ?
でも、息が苦しいよ?
真冬なのに、顔が熱くなっちゃうよ。


・・・…あぁ、そうか。これが恋なんだ。
紀龍が言ってた、これが恋なんだ。
私のもとに舞い降りたのは、恋の天使なんだ。
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