龍輝
龍輝

引きこもり



ドンドン。


今日もまた、部屋のドアが叩かれる。

「おい。友華!いつまで部屋にいるんだ!
今日も学校に行かないつもりか?!
いい加減出てくるんだ、心配してるんだぞ。」

なんにも心配してないくせに。
帰ってきた朝キンキン叫ぶお父さん。
心配してるなら外で、女なんかつくんないでしょ。

その声を聞きながら、お父さんが家を出るまでの間眠りにつく。


次はいつ帰ってくるんだろ。
一ヶ月後ぐらいかな?

お母さんは早くに男と逃げて行方不明。

双子の兄貴は、ちょっと遊びさらいてる。

そんな私の家庭事情。

< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop