すき、きらい、さよなら





少女の足は、
透けて風景と同化していた。




長い髪は、
風が吹いても揺れることはない。


「すき、きらい、
すき・・・

あー、
終わっちゃったぁ!」


少女は花から手を離して、
仰向けに寝転がる。


伸ばした手が、
俺の足に当たらずに
突き抜けた。

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