気付いたら、悪魔の腕の中。
◆プロローグ


あたしには好きな人がいます。



幼稚園のときに彼と出会って、小学生に上がると同時にうちの隣に引っ越してきた。




いわゆる幼なじみってやつで。




色白で目がクリクリしてて、髪の毛は色素がうすくて猫っ毛。

だからよく女の子に間違えられたりして、

ちょっと泣き虫で不器用で、

まるであたしがお姉さんみたいで、

いつもあたしの後ろを追いかけてくるような可愛い男の子だったの。




小学校3年生までは、ね。



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