気付いたら、悪魔の腕の中。
scene[2]
「早く来すぎたな・・・」
昨日、一睡もできなかったあたしはいつもより早すぎる7:30に登校していた。
この時間にいるのなんて朝練している生徒ぐらい。
「朝・・・涼しいなー」
窓からふき抜ける風が気持ちいい。
ガラッ。
え?
誰か来たと思って振り返ると・・・
「あ、結城くん。・・・お、おはよ」
「・・・はよ」
今日に限って、結城くんも早いなんて・・・。
結城くんとは2、3回しか話したことないから微妙に気まずい。