気付いたら、悪魔の腕の中。
ただ・・・あたしとゆうちゃんが幼なじみだって知ってる人は少ない。
だから、その質問が不思議でしかたなかった。
「別にそんなじゃないよ」
ごめんね、結城くん。
ゆうちゃんは、あたしと幼なじみだってバレるのを嫌がる。
なるべく、誤魔化すように努力しなくちゃいけない。
「ふーん、嘘つくんだ」
「へ?なんで?!」
嘘?な、なんでバレたの!?
こう言っちゃなんだけど、このことを誤魔化すのは慣れてるのに・・・
「ふ、簡単に引っかかってやんの」
「はい?」
「カマかけたんだよ」
・・・さすがカリスマ。
あたしより何枚も上手みたいです。