気付いたら、悪魔の腕の中。




 「やっぱり、幼なじみなんだな」



 否定しようにも信憑性がなさすぎる・・・。




 「な、なんでそう思ったの?」



 「・・・俺、ミナと仲良いから」


 ミナ?一体誰?


 時計は7:50になり、何人かクラスメイトも登校してきた。

 だけど、あたしは気にせず結城くんと話を続けた。


 「・・・ミナって?」



 「あれ?知らない?土屋ミナ。お前らと小学校一緒の」


 
 「あ!つっちー?下の名前だけじゃわかんなかったや・・・」

 
 
 「そうそう。そいつから聞いたからさ」


 
 そっか。つっちーならあたしたちのこと知ってるはずだわ。

 中学はバラバラになったけど、それまではよく遊んでたしね。


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