気付いたら、悪魔の腕の中。


成長するにつれて、どんどん男の子になっていった。

そしてどんどん生意気に意地悪に・・・



あたしが結んであげていた靴紐も絶対にあたしに結ばせないし。

あたしが手助けしようとすると決まってこう言うの。



「触るなよ、ブス」


「お前の助けなんていらねーよ」



中学に入ったら、もっとひどくなって、

あんなにあたしに甘えてたのが嘘みたい。


小さい頃可愛かっただけに、かっこよくなっちゃって女の子にモテ始める。



そして・・・あたしたちは今年の4月に高校生になった。


< 2 / 89 >

この作品をシェア

pagetop