気付いたら、悪魔の腕の中。


 今日はもう帰ろう。

 お姉ちゃんに会いたいし…


 とてもじゃないけど授業を受ける気分にはなれなかった。




 屋上を出た瞬間、人影こちらを向いていた。





 「潤ちゃん…」

 潤ちゃんは、なぜかあたしのカバンを持っていた。



 「結城が…行ってくれって…。あいつのこと、殴っといたから」


 「う、嘘!?」



 潤ちゃん、結城くんのこと毛嫌いしてたもんね…。



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